なんだか圧倒的に反対意見が多いですね。
評価1を覚悟で、賛成意見のひとつくらいあっても良いと思って投稿します。
>そもそも、日本は三権分立の構造をとっています。
>このため、司法権は裁判所に帰属するのです。
三権分立の建前はそのとおりですが、現実論として最高裁裁判官の人事権を
持つのは何処でしょうか?違憲立法の判決を下した裁判官は、殆どクビが
飛んじゃっていませんかね?
>法曹人(裁判官、検察官、弁護士)を増やせばいい
増やすことで、総体としての質が落ちるのは分かりきっています。
人数の問題で解決できるわけではないと思います。
>本来の専門家の立場がなくなってしまうのではないでしょうか。
専門家の判断が常に正しいのか?という疑問に対する制度ではないでしょうか?
逆に、素人を納得させることもできないような専門家ならば、あまり価値があるとは思えません。検察官の主張する求刑内容が妥当なのか?弁護人が反論したり
情状酌量に訴える内容が、それに十分に値するのかどうか?それを受けて裁判官
が真剣かつ冷静に判断を下していけるか?
こういったことを、素人がわかるレベルにまで落とし込んでいけないようでは、
専門家としての価値が問われますよね。
素人がわかんないことに対して、とことん説明する義務が専門家たちにあるのでは
ないかと思います。
>裁判は人の一生を狂わせる、重大なものです。
「狂わせる」という点は否、です。
それ以前に、犯罪というものが人の一生を狂わせています。
むしろ、裁判で事実の積み重ねの向こう側にある「真実」を明るみに出すことで
「オトシマエ」をつけて、再出発するために裁判は存在するんじゃないでしょうか?
>素人が2,3日やそこらで判断できるものではないと思います。
これはそうですね。同意です。
したがって、制度の作りこみが甘いよね・・・という部分で「同意」です。
強制的・義務的に・・・という点は、それこそ憲法でいうところの「公共の利益」を
優先すれば、止むなし・・・ではないかと思います。むしろ、選択権があるようでは、
裁判員制度を導入する根本的な意義がかなり薄れてしまいますからね。
仕事が忙しいとか、責任重大だから嫌だ・・・というのは個人の都合・身勝手である
わけですから、これは仕方ないですね。少なくとも、裁判員を選ぶにあたり、
重大な弊害が起き得る可能性があるという場合には、それなりに考慮をします・・・
という前置きがあるのですから、それを信じましょうよ、と思います。
ただし、あらゆる制度ってものには「最初」があります。
未来永劫、この制度でやらなきゃいけないって決まってるわけでもないんだし、
スタート時点としてはこんなもんじゃないかな、と思います。
悪いところがあれば、それは修正していけばいいのであって(修正の必要がないに
越したことはないんですけどね)、これってどうなのさんが制度に疑問を覚えて
おられることには、大きな価値があると思います。
以上、長文になりましたが、総論としては制度に賛成。
各論については、言いたいこともありますが、私としては根っ子の部分で
法曹人の特権みたいな現状の制度には納得できていない部分が多いので、
やってみた上で評価し、修正がかかっていくことによって洗練されたものに
なることに期待したい・・・と思っております。
- 回答者:やる前から否定したら、何も改革できないよ (質問から3時間後)
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