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原発の本当の寿命って何年でしょうか。誰にも分からないのでしょうか。

「４０歳原発」抱える福井　法改正審議進まずヤキモキ2012.5.1 22:56

　関西電力大飯原発３、４号機（福井県おおい町）の再稼働に向けた意見集約が進められる地元・福井で、運転開始から４０年となる原発の扱いが新たな焦点として浮上している。運転期間を原則４０年に制限する法改正案が国会に提出されたが、審議が進まず、延長を認める例外規定の内容も決まっていないためだ。再稼働問題に揺れる地元は、原発の「寿命問題」についても軸足の定まらない国の原発政策に翻弄されている。

　現行の原子炉等規制法は原発の安全性を確認するため、運転開始から３０年が経過した原発について、事業者は１０年ごとに、さらに１０年間運転を続けても安全は保たれるとする技術評価書などを国に提出する義務がある。

　福井県内に立地する原発は１４基。そのうち関西電力の美浜原発２号機（美浜町）が今年７月２５日に運転開始から４０年を迎える。

　関電は昨年７月、同原発について、４０年を超えても安全性を確保できるとの評価書などを国に提出。審議を経て、経済産業省原子力安全・保安院は４月２３日から３日間、立ち入り検査を実施した。運転延長の可否は７月２５日までに判断される。

　一方で政府は今年１月、福島第１原発事故の教訓を受け、古い原発への安全対策強化の一環として、運転期間を原則４０年に制限する原子炉等規制法の改正案を国会に提出。４０年を超える場合、技術的能力などを審査し、運転延長（最長２０年）は「例外的に」のみ認める－という内容だ。

ところが法案審議は進んでおらず、美浜２号機の審査について、保安院は「４０年制限方針との絡みもあり、（結論を出すのは）ギリギリまでかかる可能性が高い」としており、情勢は不透明だ。

　そのうえ、現行法に基づき、今後１０年間の延長が認められたとしても、改正法が成立した場合、施行時点で４０年を超す原発については運転猶予期間が３年間に限られるため、延長期間が実質的に短縮されることになる。

　現行法と改正法の間で揺れる美浜２号機以外にも、福井県内には４０年を超す原発が日本原子力発電敦賀１号機（敦賀市）と関電美浜１号機（美浜町）の２基あることも、地元の困惑を深める。

　敦賀１号機の後継機として増設計画もあるが、日本原電は３月、福島第１原発事故に伴う国のエネルギー政策の見直しを背景に増設計画を凍結。工事再開の見通しはたっていない。美浜１号機についても後継機増設案は浮上しているが、具体策は決まっていない。

　地元には「一律に４０年で制限するなら早く結論を出してほしい。中ぶらりんが一番困る」（県関係者）といった声が相次いでいる。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120501/wlf12050122590014-n2.htm