キシリトールはお砂糖の親戚で、キシロースと言う糖が還元された糖アルコールである。このキシリトールは、ほぼお砂糖と同じくらいの甘さを示す。キシリトールは天然にも存在するが、その量は少なく、工業的にはパルプの製造工程で出る廃液に20~30%含まれているキシランという多糖類を加水分解して作られる。また、このキシリトールを経口的に摂取した場合、腸からの吸収が非常に遅いため、場合によっては下痢を起こす場合がある。しかし、これは、「慣れ」であり、多く摂取する食習慣のある人は、下痢を起こさない。糖尿病患者にとってはどうだろうか? 砂糖と違い、多く摂取しても尿中の糖は増加しない。しかし、あまり多く取ると尿中の酒石酸塩の濃度が上がる。すなわち、尿路結石が出来やすくなると言うことである。