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道徳的な問題の多かったES細胞の実験の段階から、道徳的な問題をクリアしたips細胞の実験の段階に移行しています。従来、道徳的な問題がこの分野の開発を止めていた感がありましたが、政府の対応にみられるとおり、昔日の感があります。そこで相談なのですが、ips細胞の実験は、へたをすると、不老不死を実現させてしまうのではないかと思いをめぐらせています。そうだとすれば、道徳的な問題も、実験の移行と共に、新たな道徳的問題の次元へとシフトしているのではないかと考えています。いささか冗長な相談提起となってしまいましたが、ips細胞の実験は、不老不死を実現させてしまうのではないか?ということを相談したいと思います。

  • 質問者:アルド
  • 質問日時:2008-03-21 16:14:52
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意外と大丈夫な気がします。老いは必ずしも肉体のみではありませんし、
精神そのものが先に参ってしまうでしょう。新しいクローンを「本人」と
定義づけてしまえばそれこそ本末転倒ですから、記憶の継承という問題には
必ずハードウェア的な上限が存在します。

むしろこれらの技術が確立する前に、人間の存在という概念が何をもって
存在せしめているかという価値観が人類に肉体を捨てさせるのではないか?
『我思う 故に我あり』
を実現するために思考するためだけの存在に行き着いてしまえば
もはやそれこそ不老不死ですが意味の無いものに成り果てるでしょう。
それを望むことは既存の価値観ではありえないと思うので
結局人間、死にたくないと思っているうちに死ねるのは幸せなことなのかも
しれませんね。いつだって人を殺すのは(命を失うという意味ではなく)
絶望なのだと思います。

  • 回答者:A/J (質問から2時間後)
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ご回答ありがとうございます。精神の老いを超越することは、おっしゃるとおり、不老不死に対する最大の壁かもしれませんね。精神が本当に進歩してしまうとき、科学も無意味となる可能性、その一方で、「死にたくないと思っているうちに死ねるのは幸せなことなのかも」との指摘、誠に考えさせられます。貴重なご指摘ありがとうございました。

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人間を不老不死にすると何が道徳的に問題なのか知らんが、そのiPS細胞は、テロメアとかも元に戻せるのかな? どうせなら、私が生きている間に実現して欲しいものだが、無理だろうな・・・

  • 回答者:シティー (質問から11時間後)
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ご回答ありがとうございます。抽象的な相談で申し訳ありませんでした。「テロメア」という言葉、はじめて聞きましたので、少し調べてみました。ips細胞の研究は、ご指摘の「テロメア」の問題をも凌駕すると思います。国がバックアップし、商業ベースにのれば、ものすごいスピードで進歩する分野だと思いますので、注目していきましょう。わたしの感覚では、決して無理ではないなと感じますし、むしろ、思ったより早く到達しそうな気がしています。

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