確かに今日時点でその話を聞くと「非常識」としか感じられないですが、ここは冷静な判断が必要です。
女川原発は福島より震源が近く、しかも福島同様に15mの津波が襲っています。
あそこも完全に無傷ではありませんが、原子炉は安全に停止しており、逆に原発構内に被災者が避難している状態です。
これから判断されるのは「福島がおかしかった」のであり、原発そのものが問題である訳ではないと言うことです。
女川では津波の想定を15m(過去実績の2倍)としていたそうです。それに対して福島では5m。4年前に共産党が指摘してたらしいですが、設計が古く、そこまで想定していなかった上、そんな大津波は1000年に1度とのことで真面目に検討していませんでした。
確かに40年前に作った原発をいきなり15m高くすることはできませんし、15m以上の巨大防波堤を作ることもできなかったでしょう。
しかし非常用電源を15mより上部に上げるとか、別建屋に置くとか、津波が起きれば破壊されると指摘された水冷式から空冷式に変えておくとか、色々とできることはあったはずです。
1000年に1度の災害に備えていないと非難するのは酷かも知れませんが、原発と言う巨大なリスクを抱える設備については、効果的な対策が必須と言えます。
その姿勢が明示されない限り、東電には原発を作る資格がありません。
しかし、そこがクリアになるならば原発は必要でしょう。
より安全に、より賢くなった原発で日本を再生して欲しいです。