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質問

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『インバスケット』と呼ばれる試験が昇給試験の一つの項目に
設定されています。
とはいうものの、勉強の仕方が分かりません。

何か、お勧めの勉強方法
注意点等はありますでしょうか?

  • 質問者:ジェーソン
  • 質問日時:2008-07-25 23:06:26
  • 1

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イン・バスケットという名称は、決裁書類を入れる既決・未決箱からきたものです。もともとは、能力開発技法の一種として30年ほど前に開発されたものです(別名「イントレイ(in tray)」)。基本的には、意思決定を必要とするような数多くのドキュメントを受講者に与えて、限られた時間の中で、次々と決断をさせていくことによって、受講者の思考や判断の能力を養成しようとするものです。
 一般的には、未決箱に入っている断片的な情報、書類を、意思決定権限が与えられた参加者が、その緊急度、重要度、優先度などを「即時」に判断し、次々に既決箱に入れていきます。所用時間は、未決箱のドキュメントの数やドキュメントが要求する判断の難易度によって異なりますが、通常は30分から1時間程度となつています。ところが、選択・判断中に、来客、電話、相談など、さまざまなインシデント(割り込み出来事)が生起し時間の圧力が強められたりしますので、この方式の要点は「時間との闘い」ということにあります。
 一般に、時間の圧力が高まりますと、「計画のグレッシャムの法則」(人は、時間の圧力が高いと、新たな探求を必要とする業務よりも日常的なルーチンワークを選好する傾向があること)が働き、思考とか探求とかが必要な意思決定ができなくなる可能性が高まります。
 こうした時間の圧力のもとで、適切で合理的な意思決定能力を高めるための手法として、このインバスケット訓練方式が多くの企業で採用されています。加えて、管理者への昇格時のアセスメント・昇進試験・昇格試験として、限られた時間内にいかに的確な意思決定をしていくかなど、参加者の管理者としての能力を観察する手法としても使われています。
 インバスケット方式については、いくつかの参考書・テキストがありますが、英文のものが多いことと、少し時代が経過して古くなってしまったものが少なくありません。
 手に入れやすいものとしては、
槇田仁・伊藤隆一・小林和久『管理能力開発のためのインバスケット・ゲーム』金子書房
があります(現在は改訂版がでています)。
 また、有限会社「人事・労務」という会社が、ネット上で、インバスケット練習問題集を販売しています。
勉強法としては、稟議書、報告書、企画書などの事例にできるだけ多く触れておくこと、自社の業務で重要な課題となっているものを整理しておく、などが重要ですが、何といっても「時間との闘い」ですから、短時間で重要度・緊急度に応じたソーティング(並び替え)をする訓練をしておくと良いでしょう。

  • 回答者:oniwani (質問から16時間後)
  • 7
この回答の満足度
  
参考になり、満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

ありがおうございます!
非常に勉強になりました。「人事・労務」のインバスケットもチェックしてみます。

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