比較が難しいですね。
質問から2時間後にご回答の経験者さんが仰るように、先進国にとって少子化対策は書くことのできない課題だとは思います。自殺者減少対策は、これもまた現代のストレス社会において「今を生きている人」が幸せに暮すことができていないことの証だと思えますから、これにも対策が必要ではあると思います。が、同じ土俵で語ることは難しいです。
自殺者が増えているのは事実のようです。2ヶ月ほど前、自分が勤務する会社で「メンタルヘルス研修」ってものを受けたのですが、バブル崩壊以降、もの凄く増えているんだよ、という統計を示していただきました。
政府がどんな対策をしていうのか、私もよくは分かんないのですけど、前述した「メンタルヘルス研修」のようなものを奨励しているのは間違いないと思います。これを社会病理として認識し、こういったものに対して補助金みたいなものは出しているんでしょう。また、政府ではなく司法では、メンタルヘルスケアを怠った企業に対して、明確な責任を課した判例も出ており、こうした背景により「何もしていない」というわけではなかろうと思うわけです。
ただ私は、この問題の根っ子は「教育」にあるのかな、と思えます。貧困が原因で自殺する人は、ぶっちゃけ「お金」である程度の対処療法が可能でしょう。しかし、個々の精神的な病に対しては、精神医学に対するお金を投入することが処方箋のひとつでしょうが、これもやはり対処療法です。社会病理としての原因療法ではないと思えます。突き詰めていくと、これに対する原因療法とは「教育」に行き着くような気がします。しかし、資本主義ってものが、根本的に合理主義・拝金主義を生み出すようにできている以上、これに代わる新たな価値観はそう簡単に産み出せないと思えます。
結論。
気持ち的には、夢のかけらさんの仰ることには賛成したい部分もあるけど、効果が極めて限定されてくると思えます。焼け石に水・・・・という結果が容易に想像できてしまいます。ならば、この分野にこれ以上税金を投入しましょう、というスタンスには賛成できないですね。少子化対策との比較で言えば、優先順位は低くならざるを得ないと思います。
===補足===
お恥ずかしい・・・。誤字がありました。
2行目・・・
「少子化対策は書くことのできない・・・」は
『欠くことのできない』の誤変換です。失礼致しました。