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今回の新型インフルエンザには豚が関与してますが、その発生の仮説として豚は、鳥、ヒトのインフルエンザウイルスを受容でき、そこから変異したといいます。なぜ、豚は他のウイルスを受容できるのでしょうか。。

  • 質問者:1311su-su
  • 質問日時:2009-06-09 20:01:15
  • 0

ブタがヒト型、トリ両方のインフルエンザウイルスに感染するのは、ブタの細胞がどちらのウイルスにも結合出来る構造(受容体;レセプター)を持っているからです。かといって、完全一致する受容体ではないのですが、どちらにも似ているというイメージです。
 インフルエンザウイルスは気道粘膜にくっつくと、その壁の細胞に結合して細胞内に取り込まれないと増殖出来ません。その際、細胞膜上でウイルスの膜成分とジッパーのようにシッカリと結合出来る受容体がないと、このような細胞内への取り込みをして貰えないのです。ヒトにはトリ型ウイルスに対する受容体が普通はないため、トリ型が直接人に感染することはありません。同じように、ブタ型も、ヒトに直接は感染しません。ブタからトリへも同じようにダメです。ところが、ブタの受容体はどちらにもそこそこ結合してしまうのです。 ちなみに、東南アジアでトリインフルエンザウイルスが人に感染した例では、その人がトリ型に結合しやすい受容体を持っていたことが分かっています。 つまり、受容体は、完全に一致していなくとも、ある程度結合出来ると感染してしまうことがあるというわけです。
 ブタはヒト型にもトリ型にも相性が良いため、トリインフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスが1頭のブタに同時に感染し、同じ細胞内で増殖すると、両方のウイルス遺伝子の交換が起こり、今回のようなヒト型とトリ型、さらにはブタ型が混在する合いの子ウイルスが出来てしまうという事が起こります。
 不幸なことに、ブタとトリは古くから人間の食料源としてヒトと共通の環境にいたので、このような遺伝子交換が発生しやすく、どの動物種にとっても新型のウイルスを生む環境が出来てしまっているわけです。言い換えると、ヒトがそういう環境を自分で作ってきたともいえます。

  • 回答者:ブタは八方美人 (質問から3時間後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

貴重なコメントありがとうございます。とても参考になりました。感謝です!!

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豚は関与していませんよ。
豚に感染しやすい型ですが、実際に感染はしてなかったはずです。流行後には感染したようですが。

  • 回答者:匿名希望 (質問から5時間後)
  • 0
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やや参考になりました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

豚は関与していない??なんか、まだまだ調べることが必要みたいです。ありがとうございました。

不謹慎かもしれませんが、それは、豚に聞いて下さい。
人間も含め他の動物も他のウイルスを受け入れる可能性を持ってます、これは、豚に限ったことではありません.人類は永遠に、病原菌、ウイルスとの戦いと生存競争にさらされるでしょう

  • 回答者:mukuno (質問から51分後)
  • 0
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参考になりました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

そうですね、でも豚はインフルエンザにかかってもほとんど症状をださないみたいです。そういうことも関係しているかもしれませんね。

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