語感は悪いですよね。
仮に、言われた場合を想定して述べますと
勝気だと褒め言葉に聞こえ、負けず嫌いでは皮肉な表現に聞こえます。
言葉を発する時の言う相手への、”その瞬間の”感情が自然に端々に出てくるものなので
「負けず嫌いね」と真顔で言われたら、まずその人は、”その時は”少なくとも良い感情を持たなかったということになると私は思います。
負けず嫌いをニュアンス的なことは除外して考えますと
一般的には好まれない対象になる性格の一面のように感じますね。
でも、同じ負けず嫌いでも
自分が困難にぶち当たった時に打破するまで、成し遂げるまではと
自分の逃避したい気持ちに勝ちたいという行動は、見ていても偉いなと感じますし良いことだと思います。
人が人気者だったり褒められているのを見て
自分の方が良い人間なのに!という感情から
対象の人物を妬み、同じような事をムリに行い褒められようとしたり
持ち物で相手より少し上をいくものを購入して競ったりすることは見苦しい限りです。
二通りの負けず嫌いを書いてみましたが
前者は負けず嫌いとはあまり指摘されず「努力家」「ひたむき」と言われ
後者は「負けず嫌い」と呼ばれてしまっているように思います。
己を省みる事を知らない本当の愚か者は
人が同じ「負けず嫌い」をするのを見るとやたら非難して自分の意見を通すもののような気がします。
ゆえに、良い意味での負けず嫌いというのは、強い心を持つので
心に余裕があり、
自分に厳しく他者に優しい人であり、良い事のように思います。