この世界的な大不況、予想していた経済学者や研究者はいたのでしょうか？いろんなジャンルの学者やジャーナリストが勝手なことを...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

確固たるデータと確固たる理論に基づいてきちんと予測を立てた人なんていないとおもいます。
経済学者の学位は、既に起きてしまった現象を、「あとになってから解説」できる能力に対して授与されるものであって、未来の予測をする能力を保証するものではないからです。

地震の予知とおんなじです。
メカニズムそのものも複雑怪奇だし、おまけに研究途上な状態であることに加えて、
たとえ百歩譲ってメカニズムが完璧にわかったところで、
そのメカニズムに基づいて正確な予知をするために必要なデータが天文学的にたくさんある割に、
実際にそれらのデータを正確に測定して事前に検討することが不可能なので、
（それをやってしまえば、通常では知ることのできない情報に基づいて判断を行う、いわゆる「インサイダー取引」を日常的に行うことと同じことですから。）
一般に公開された情報だけで予測をしたとしてもその予測の精度はとても使い物にならないくらいに低いのは宿命でしょう。

だから、ニュースの解説で登場するコメンテータのいう言葉は、
雑誌の血液型占いと同じ程度に考えておけば害はないと思われます。
（あたればラッキー、外れれば信じたわたしが悪いのねという感じ。）

お国が経済学者を引っ張りだして、経済予測をして見せることがよくありますが、
そのように経済がこの先推移するのだと国が保証をしているのではなくて、
国が「そういう経済推移を前提にして政治をするのだ」という宣言をするにあたって、経済の推移に対する見通しのはくをつけている（あるいは経済見通しに対する責任を回避しようというという官僚のせこい根性）だけのことです。
かつては、政府がいうんだから絶対にそうなるんだと真顔でいう人が思いのほか多かったですが、さすがに最近は、このあたりのからくりを理解している人が増えてきたと思います。

回答者：信じた者が馬鹿を見る (質問から9時間後)
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