以前と比べれば、広がっていると思います。
しかし、中国などは所得格差はもっとひどいようです(農村部は極貧、一方都市部の富裕層は日本人の富裕層以上に富を持っている)。
話を日本に戻して・・・ 日本の所得格差を是正するために、安易な政策は取るべきではないと思います。たとえば、起業して成功した人は、それなりに能力が高く、またリスク(起業失敗など)を背負った上で成功した訳で、高額の報酬で報いられるべきだと思います(それに、税制面で高所得者は累進課税で税金を多く徴税されるシステムも既に存在します)。
一方、低所得者の賃金のかさ上げのため、非正規社員の賃金を一律アップさせるのもどうかと思います。スキルも経験もない人の賃金を単純に増やすと、努力せずとも賃金が上がるということになり、スキルアップするなどの努力するインセンティブが働かなくなるから。
格差是正としてできることと言えば、
・二重派遣などの経済合理性のない雇用システムは禁止する(中間派遣業者は書類を右から左に流して賃金をピンハネするだけ。そのような中間派遣業者は不要だと思います)。
・非正規社員を常態雇用するような状況なら、できるだけ正規社員として直接雇用する。
・非正規社員が希望し、かつ企業側もその人が正規社員としての資質を満たすと判断できるなら、積極的に正規社員として雇用するよう促す。正規社員として採用できない状況(経験不足、スキル不足など)なら、職業訓練などを無料または低料金で実施し、非正規社員のスキルアップをバックアップする。
一言で言えば、努力した人はきちんと報われる、努力をしない人はそれなりの賃金で甘んじてもらうしかない(もちろん、努力して結果を出しているのにも関わらず報われないのはいけないことなので、きちんと報いる仕組みが必要だと思います)。