確かにおっしゃられるとおり、あまりにも上から目線の、更に唐突なCMと言うか情報提供ですね。
私も最初見たときには、企業としての姿勢を問題視しましたし、その点については私の講演会などでも、十数年前からこと細かく、企業風土のあり方として話している内容であり、一部の講演会には当該企業の品質管理担当者もご参加されていたはずなのですが、組織の中ではそれが通じていないものと失望しましたし、個人的にも辛かったです。
容器問題については、エコと言うのがブームになってしまっている面もあろうかと思います。実際の実験も行い、限界点を明確にした上で、消費者の方に使い方保存方法などをより分かりやすく商品ごとにお伝えする必要性があります。
絶対と言うことはありません。100%と言うことはありえませんので、その商品似関係するかたがたみんなが安全性や安心感の確保のために、確実なリレーを行い、それぞれの努力によってより100%に近づけていくのかと言うことが大切です。
それを怠っているところに消費者不在の企業姿勢が見られます。
このことについても同様にお話をしてまいりましたが、大企業ほどその傾向は非常に強く、単に自己防衛的な部署の創設なり、対応しか考えられていないことがあり、当該企業も含め、中国餃子問題の企業や例のミートホープ事件の際に名前の出た大手冷凍食品企業等も私自身は信用をしておりません。
商品についての情報を殆ど公開されない企業です。
次に、薬剤関係では工場、倉庫などで色々な薬剤が使用され、もちろんご家庭においても同じです。
たとえば農薬は問題だといわれている方が蚊取り線香がピレスロイドケイノう役でアルと言うことをご存知ありませんし、「バポナ」と言う商品が「DDVP」と言う揮発性のある強力な農薬であることをご存じなく、非常に安易に使用されています。
私の過去の経験ではある菓子からトリクロロアニソールと言う防腐剤の異臭がありますが、これは過去に木製電柱などに使われていたものです。これを物を載せるパレットに使用されていたために、商品に匂いが移染したものですが、このことについてはサントリーさんがもう何十年も前にワインで調査をされたデータがあります。要するにワインに移染するかどうかで、コルクを通して匂いが移染されていることが証明されています。
このことについても過去の講演会で何度もお話していることであり、それはほかにもいろいろな要因があります。単に薬剤関係だけの問題ではありません。今回起こった伊藤ハムさんの地下水でもありえることですし、そのための対処についても情報提供をしてまいりました。
過去の経験などが全く生かされておらず「わが社に限って」と言う企業としての消費者不在のものの考え方ができていないことがあります。
消費者には「知る権利、選ぶ権利、安全性を求める権利、意見を反映させる権利」があります。そのことをもう一度全ての食品企業に認識していただきたいですし、安全性の確保のための情報発信をしていただきたいです。それと共に消費者の方においてもその情報を理解する力をつけていただきたいですし、単に期限表示だけでなく、全ての表示をよく見ること、診て分かる能力をつけていただきたいこと、こういうことも同時に求めます。
今の時代は不景気のために、サラリーマン化した人間を雇用し、人事異動をし、従業員の持つ能力を上手く活用できていないところばかりです。そこに大きな問題があります。と言うのも非生産部門に経費投下をしないんです。こういった問題の複合が今回の問題の原因であると思いますし、このことについては私のさまざまなブログで指摘していることです。
あまりにもお粗末で消費者不在の内容とみんなの知識の上手い活用ができていないことの暴露ですね。