銀行で買うことができます。
買ったドルは、保有するしかないです。日本円に換金する場合も銀行で出来ます。
ただし、銀行の場合、売り買いのスプレッドが大きいので不利です。
例えば、今、1ドル=100円(市場で)とすると、銀行では、普通、お客さんの買い値は、101-102円で、お客さんの売値は、99-98円となります。従って、仮に101円でドルを買った場合、すぐに売るとすると、良くても99円となってしまい、1ドルにつき2円の損失が発生します。利益を得るためには、市場で1ドル103円くらいにならないと利益が出ません。
最近はやりのFX取引(たくさんの業者があります)は、売りと買いのスプレッドが1銭-3銭と銀行の提示するスプレッドに比べて非常に小さくなっていて有利です。
銀行で買う場合とFX取引で買い付ける場合の違いは、購入する資金量も違います。
例えば、1ドル=100円のとき、銀行で1万ドル買う場合、101万円-102万円の資金が必要になります。(1万ドル×101円=101万円)
しかし、FX取引の場合、業者により違いはありますが、1例として、1000円で1000ドル買い付ける事が可能です。従って、1万円で1万ドル買い付けることが出来ます。
従って、
銀行の場合:101万円で1万ドルを買い付け保有
FXの場合:1万円で1万ドルを買い付け保有
となり、同じ1万ドルを保有するのに資金が小額で済み、投資としては、資金効率が高いのが特徴です。
その反面リスクが伴います。上記の例の場合、為替が円安になれば、利益が発生しますので、問題はありませんが、購入価格より円高になった場合です。
銀行の場合は、いくら円高になっても、1万ドルを持っているだけで、含み損となりますが、それだけのことで、じっと我慢していれば言い訳です。
しかし、FX取引の場合は、1万円で1万ドル買っているのですが、1万円は、FX業者に委託証拠金として預けた形になっており、いわば、1万円を担保にして1万ドルを買っていることになっています。従って、円高に進んだ場合に発生する評価損は、担保から差し引かれて評価されます。例えば、100円で買って、99.50円になった場合、50銭×1万ドル=5000円の評価損となります。この5000円が証拠金の1万円から差し引かれて、10000円-5000円=5000円が有効な証拠金となります。この場合、証拠金率が5000円÷10000円×100%=50%となります。この証拠金率の割合によって、強制的に保有資産を全て決済されてしまいます。この割合をロスカット基準といいますが、ロスカットが50%の場合、上記の取引では、99.50円を1銭でも下回った瞬間に処理されます。従って、5000円損して、残金が5000円しか残らないことになります。ロスカットが25%であれば99.25円を下回らなければ大丈夫ということになります。
今、1万円で1万ドルを買い付けるというかなりハイリスクな例で説明しましたが、仮に10万円預けて、1万ドル買った場合は、ロスカットが100%とすると、証拠金が1万円を下回らなければOKですから、9万円の評価損まで耐えられます。つまり、100円で買った場合は、9円の円高まで耐えられえます。つまり、91円を下回らなければOKということになります。20万円預けた場合は、19円までOK。つまり81円の円高まで耐えられることになります。(最初に10万円預けて、93円くらいになって、やばいと思ったら追加で証拠金を入れてもOKです。そして、その後円安になれば、出金も出来ます)
そのほか、FXにはスワップポイントといって、日米の金利差分の金利が日々もらえます。(現在は、米国の金利が日本の金利より高いので、ドルを買った場合です)長期投資の場合、このスワップポイントが馬鹿になりません。結構溜まります。
個人的には、投資目的で銀行でドルを買うよりは、FX取引で、証拠金を多めにしてドルを買ったほうがいいと思います。円高になったときは、銀行の場合も、FXの場合もどちらも損します。