世田谷区の高校一覧・私立編
公開日: 2023年06月29日
1教科1ヵ月1,827円〜
難関校入試を徹底分析した「入試で差がつく問題」
を数多く出題。本質をとらえて解答する力を養成
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世田谷区内には多数の高校がありますが、高校一覧、国公立編に続き私立編となります。東京都の「学校基本統計(令和4年度版)」によると、区内には27の私立高等学校があります(2022年4月現在、全日制・定時制)。これは、東京23区にある186の私立高校のうち約15%の数に当たり、23区では最も多い数となっています。公立高校の数(9)は、練馬区・足立区と同数で1位(国立2校を入れた国公立では23区で単独1位)でしたが、私立は単独で1位の数です。
東京都内全体では237の私立高校があり、市部で最も多い八王子市(10)の数も上回っています。区内の高校に通う生徒数は合計で2万5,051人となっており、うち私立の生徒数は1万7,870人と全体の約7割を占めます。私立の生徒数に関しては、23区の中では2位の文京区(1万1,228人)を上回り1位の数です。世田谷区内にある私立高校のうち、中高一貫校は19校(中学募集停止校は除く)、うち高校での募集をしていないのは11校です(2023年4月時点、以下同)。男子校は5校(定時制1高含む)、女子校は11校、共学は11校。大学(短大含む)の付属・系列校は13校となっています。世田谷区内ある27の私立高校を、あいうえお順で紹介します。
鷗友学園女子高等学校
中高一貫の女子校です。募集は中学のみとなっており、高校からの募集は行っていません。毎年東大に複数名、医学部にも数十名の合格者を出しており、近年の中学受験ではいわゆる「御三家」と言われる女子校に次ぐ位置の進学校として知られています。
「慈愛と誠実と創造」を理念・校訓に掲げ、「キリスト教精神・自由教育」「全人教育・リベラルアーツ」「グローバル教育」をカリキュラムボリシーとした教育を行っています。ミッションスクールではありませんが、キリスト教精神に基づく教育を行っており、中学では聖書の授業があります。また校内に園芸実習園を持ち、園芸の授業があることも特色です。1935年に東京府立第一高等女学校(第一高女、現・東京都立白鷗高等学校)の同窓会である鷗友会により鷗友学園が設立。創立時の校長は、第一高女で長く校長を務めた市川源三でした。設立時に世田谷高等女学校と世田谷技芸女学校を引継いでおり、同年、世田谷高等女学校の校名を鷗友学園高等女学校へ改称。世田谷技芸女学校は、1938年に鷗友学園技芸女学校へ校名を変更した後、翌年に廃校。1947年に鷗友学園女子中学校を、1948年に鷗友学園女子高等学校を開設。1955年に専攻科を設置しましたが、2005年に廃止しています。
募集定員は中学約220名(2023年度)となります。場所は区中央の宮坂にあり、最寄りの小田急小田原線・経堂駅からは徒歩8分、東急世田谷線・宮の坂駅から徒歩4分の場所にあります。
住所 東京都世田谷区宮坂1-5-30
設立 1935年
設置学科 普通科
生徒数 1,480人(中学含む、2022年4月)
ホームページ https://www.ohyu.jp/
科学技術学園高等学校
昼間定時制の普通科高校です。通信制も提供しており、定時制は男子校、通信制は共学となっています。単位制を採用しており昼間定時制となっていますが、基本的には登校時間や授業時間は全日制と同じとなっています。
「生徒個々の能力・適性に応じた教育をし、『知』『徳』『体』の調和のとれた人間を育成すること」を教育理念としており、特進コースと総合コースを設置しています。独自のカリキュラムやICTを取り入れた教育を行っています。
1教科1ヵ月1,827円〜
難関校入試を徹底分析した「入試
で差がつく問題」を数多く出題。
本質をとらえて解答する力を養成
科学技術館を運営している日本科学技術振興財団が設立母体となり、1964年に科学技術学園工業高等学校設として開校。開校時は広域通信制課程のみの提供でした。1977年に科学技術学園高等学校へ改称。翌年に定時制課程を開設しました。
1教科1ヵ月1,827円〜
難関校入試を徹底分析した「入試
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本質をとらえて解答する力を養成
募集定員(普通科)は推薦80名、一般80名の合計160名(2023年度)となっています。場所は区西部の成城にあり、隣接地には、北側に東京都市大学付属中学校・高等学校、東側に同付属小学校、西側に区立砧中学校があり、学校が集まった場所となっています。また少し離れた成城学園の駅前にD棟として別棟があります。
住所 東京都世田谷区成城1-11-1
設立 1964年
設置学科 普通科(昼間定時制)、通信科
生徒数 523名(普通科、2021年)
ホームページ https://hs.kagiko.ed.jp/
国本女子高等学校
中高一貫の女子校です。運営元の国本学園は幼稚園と小学校も運営しています。
中国の古書「礼記」の「重礼所以為国本也」(礼を重んじるは国の本を為す所以なり)から取られた「国本」を建学の精神にしています。グローバル一貫教育を掲げており、カナダ・アルバート州の教育省と日本で初めて提携。Alberta Accredited International School(アルバータ州認定海外校)の世界15校目として、Kunimoto Alberta International School(KAIS)を2020年春に開校しており、ダブルディプロマコース(DD)コースの生徒は、日本とカナダの両方の高校卒業資格を目指せます。中学では、リベラルアーツコースとダブルディプロマコース、高校では総合進学コースとダブルディプロマコースの2コース制となっています。
1942年に国本高等女学校を設立。1947年に国本女子中学校が、1948年に国本女子高等学校が認可されました。1987年に町田キャンパスを開設しましたが、2016年に閉鎖しました。
1教科1ヵ月1,827円〜
難関校入試を徹底分析した「入試
で差がつく問題」を数多く出題。
本質をとらえて解答する力を養成
募集定員は推薦100名、一般100名の合計200名、中学が30名(2023年度)となっています。場所は区西端の喜多見に位置し、西側では狛江市に隣接しています。最寄りの小田急小田原線・喜多見駅からは徒歩2分ほどの場所です。
住所 東京都世田谷区喜多見8-15-33
設立 1942年
設置学科 普通科
生徒数 167名(2021年)
ホームページ https://kunimoto.ac.jp/jsh/
恵泉女学園高等学校
中高一貫の女子校です。募集は中学のみで、高校からの募集は行っていません。運営元の恵泉女学園は、恵泉女学園大学・大学院も運営していましたが、大学と大学院は2024年度以降の学生募集を停止する予定です。
ミッションスクールであり、恵泉女学園は「神を畏れ 人を愛し いのちを育む」を教育理念に掲げています。「自ら考え、発信する力を養う」を教育方針とし、「聖書」「国際」「園芸」を特色に掲げた教育を行っています。園芸の恵泉として校内に園芸畑を持つことも特色です。キリスト教教育も特徴としており、毎朝の礼拝や年間複数有る特別礼拝、生徒会(信和会)宗教部が主催する祈祷会なども行っています。園芸やかるた、オペレッタなどのクラブもあります。
1929年に河井道により恵泉女学園が設立。当初は牛込神楽町に仮校舎があり、翌年に千歳村(当時)の新校舎に移転しました。1934年に2年制の高等部を加えて7年制となり、1947年に普通部が3年制の中学校となることで中学校が発足。翌年に普通部の4年以上を対象とした高等学校が発足しています。1999年に中高一貫教育を開始。2011年に世田谷区より中高一貫教育校(併設型)として認可。
募集定員は中学180名(2024年度)となっています。場所は区北部の船橋にあり、最寄りの小田急小田原線・経堂駅から徒歩12分ほどの場所となります。
住所 世田谷区船橋5-8-1
設立 1929年
設置学科 普通科
生徒数 585名、中学:591名(2022年5月1日現在)
ホームページ https://www.keisen.jp/
佼成学園女子高等学校
中高一貫の女子校です。運営元の佼成学園は、男子校の佼成学園中学・高校(杉並区)と佼成学園幼稚園も運営しています。
「行学の二道を励み候べし。行学絶えなば佛法はあるべからず。」を校訓に掲げており、法華経精神に基づく仏教系の学校です。運営元の佼成学園は立正佼成会が母体となっています。「国際社会で平和構築に貢献できる人材の育成」を建学の精神としており、SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され国際教育にも力を入れています。英検受験率では全国の私立で1位にもなっています。高校は国際コース、特進コース、進学コースの3つのコースに分かれています。
1955年に学校法人交成学園と学校法人岩佐学園が合併し、岩佐学園中学校・高等学校が交成学園白梅中学校・高等学校に改称して誕生しました。前身の岩佐学園は、1907年に開校した東京女子技芸学校が始まりで、同校は開校後まもなく閉鎖されたものの、1920年に岩佐実科高等女学校として再開。1929年に岩佐高等女学校に改称。1937年に現在地に移転しました。交成学園との合併後は、1960年に佼成学園へと改称し、学校名も佼成学園女子中学・高等学校へと改称しました。
募集定員は推薦80名、一般80名の計160名、中学が100名、(2023年度)となっています。場所は区北西部の給田にあり、最寄りの京王・千歳烏山駅からは徒歩5分ほどの場所となります。近くには佼成学園幼稚園もあります。
住所 東京都世田谷区給田2-1-1
設立 1907年
設置学科 普通科
生徒数 536名(2021年)
ホームページ https://www.girls.kosei.ac.jp/
国士舘高等学校
中高一貫の共学高校です。全日制に加えて、定時制も設置しています。国士舘大学の系列校であり、約半数の学生が国士舘大学に進学します。
吉田松陰の精神を範とした私塾「國士館」の設立以来、「国士」養成を理念として、「読書・体験・反省」の3綱領の実践と、「誠意・勤労・見識・気魄」の4徳目を涵養することを教育理念に掲げてきました。3綱領に「思索」を加えた4つを教育方針としています。高校では、選抜クラスと進学クラスに分かれており、中学・高校・大学での一貫した防災教育も特徴です。定時制は昼間定時制となっており、国士舘大学進学クラスが設置されています。全国大会でのタイトル獲得数が高校の中では最多となる柔道部や、甲子園出場経験がある野球部、全国高校サッカー出場経験があるサッカー部など、全国クラスのクラブを持ちます。1917年に私塾「國士館」を設立。1919年に松陰神社の隣接地となる現在地に財団法人国士舘を設立し、国士舘高等部を設置。1923年に国士舘中等部を設置。1925年には中等部を廃止して国士舘中学校を設置。1926年に国士舘商業学校を設置。1929年に国士舘専門学校を設置し、1930年に国士舘高等部を廃止。1944年に国士舘商業学校を国士館工業学校に転換。
1946年に国士舘の名称を至徳学園に変更し、1947年に至徳中学校(新制3年制)を設置。1948年に至徳商業高等学校と至徳高等学校(全日普通科と定時制商業科)を設置。1953年に国士舘へ名称を戻し、国士舘高等学校、国士舘中学校に改称。1963年に機械科と電気科を設置。1993年に定時制商業科の募集を停止し、定時制普通科を新設。1994年に共学となり、2000年には高校に通信制課程を設置。2019年に通信制課程は廃止されました。
募集定員は推薦が全日制130名、定時制43名、一般が全日制130名、定時制43名(2023年度)となっており、中学は約80名ですが、実際の入学者は50~60名程度です。場所は区の中央東部の若林にあり