質問

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この出会った相手を、最初の2秒で値踏みする法をどう思いますか？

プレジデント 3月4日(月)9時45分配信　要約
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130304-00008721-president-bus_all

　せっかく名刺を交換したのだから、うまく人脈としてつなげたい。しかし、その名刺をもらった相手が本当に人脈に値するのか、顔の表情筋、姿勢、相手との距離、声のトーン……、一瞬で相手を見抜く鑑定術とは。

■「あの人には人脈があるから、何をやっても強い」とか「実力はあっても人脈がないから、今度の企画は他社に負けそうだ」と、人脈は「ある一定の力を持った人」とのつながり、「ヒューマン・ネットワーク」の代名詞。

　ところが名刺交換をするとき、この最も大事な要素「ある一定の力を持つ人」を忘れてしまいます。仕事のつながり、異業種交流会やパーティ、会社の周年行事や授賞式などで、私たちは次々と初対面の人たちに会い名刺交換をします。

　多くの人は「CEO（chief executive officer＝最高経営責任者）」「代表」「部長」「課長」など肩書で安心し、「今日は素晴らしい人脈ができた」とせっせと名前や連絡先を入力します。

　残念ながら日本は2010年、GDP(国内総生産)でも中国に抜かれ、世界第2位の経済大国の座を奪われました。取引上でも中国や韓国のビジネスパーソンとの名刺交換が多々発生します。

　人間は見せたいところを拡大し印象づけながら、人に会っています。相手が本当に「人脈に値する人」なのかどうか、目をこらして相手を判断することが可能なのです。

　例えばパーティ会場で、パワーがあって影響力のある人、その日の主人公などは大体会場の前方、ひな壇近くやマイクの周辺に集まっています。その人々の輝く笑顔、活力のある姿勢などが見えて、たくさんの人が集まっています。

　一方、会場の入り口などにポツネンと退屈そうに立っている人、会場中央に置かれた食事に群らがって、ひたすら口に食べ物を運び続けている人もいます。

　そんな人たちのそばに寄っていくと、暇つぶしの餌食になります。また「よく知っている会社の部長。きっと素晴らしい実力をお持ちだろう」と思うのは大きな間違いです。

　その人をよく見てください。なぜ、食べてばかりいる？なぜ、彼のまわりに誰一人いない？なぜ、彼のスーツのジャケットの肩は丸くなり、ヒジの周辺に横皺が寄ったまま？なぜ、猫背のように背を丸めている？　

　答えは簡単です。心の中に、「今ビジネスが上り坂であり、おもしろくてしょうがない」という気持ちがあれば、まず「背骨」に出ます。気を抜くと、この骨脈はぐにゃりと曲がります。「会社がうまくいっていない」「今年いっぱいで定年だ」などと考えていれば、自然と背骨が曲がります。名刺が表しているパワーと背骨が表しているパワーが真逆なのです。これが「ズレ」です。

　「なんだか元気がなさそうな人だ。もはや落ち目だろう」といった具合です。約30ある「表情筋」は、気持ちが活気に満ちているときにはよく動くのです。

　二者間の対話中での表情筋は、平均的には1分間のうち28秒動いています。落ち目であったり、体が疲れていたり、前途になんの希望もないと、無表情のままの時間はどんどん長くなります。

　これが“Mr.はずれクジ”の典型です。体の姿勢、表情によく表れます。歩幅にも出ます。トボトボと小さな歩幅で歩いている人には、未来がありません。

　日本人の平均身長の男性で、歩幅60センチがひとつの目安となります。60センチ、それ以上でスタスタ歩いているか。お年寄りや子どものように小さな歩幅でトボトボと歩いているか。これもまた、“Mr.はずれクジ”を見抜く条件になります。