福島の子供たちの甲状腺にしこりが見つかっているようですが、検査は始まったのでしょうか。2012年01月31日福島

甲状腺ガンについてあまり詳しい方がいらっしゃらないようですので、詳しく書きます。

甲状腺ガンは、チェルノブイリの事故で6000人〜7000人もの子供が発症したと言われております。

手術によって死亡した子供はほとんど居ないとも言われておりますが、甲状腺の切除に伴い、チェルノブイリネックレス（凄惨な手術痕）が残りました。また、甲状腺の切除によって、ホルモンバランスを保つ為に、一生ホルモン剤を飲み続けなければならず、甲状腺ガンが治ったからといって、決して健康に戻れるという訳ではありません。

日本の医師団も医療技術支援に行き、現在は手術痕が残らない手術方法が伝授されております。日本の医師団の中には、現在の松本市長である菅谷昭さんも含まれており、菅谷昭さんは将来の日本を憂い、様々な講演会も行っておりますので、是非、ご覧頂ければと思います。

■菅谷昭公式ホームページ
http://www.sugenoya.com/

なお、放射能の内部被曝を起因としない場合には、通常100万人に1人程度の発症率しかありませんので、日本では検査方法は確立していないとも言われております。

一つ動画を紹介しておきたいと思います。

■日本のジャーナリストが芸人に敗北した瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=_BsJkFXzmqw

医科大学を中退した経験を持つおしどりマコリーヌは、福島第一原発の事故を受け、ジャーナリスト活動を始め、文藝春秋に"郡山4歳児と7歳児に「甲状腺がん」の疑い！"という記事を書きました。

一番のポイントは、甲状腺ガンであるかどうかを決定付けるのは、「細胞診」のみであり、エコー検査や触診だけでは、良性であると断定する根拠にはならないということです。

つまり、質問者さんにご紹介頂いたニュースの「良性」という断定は、科学的には「分からない」が正しいのだと思います。

チェルノブイリの周辺においては、4年後以降から甲状腺ガンが増加し始めました。その原因としてされているのは、牛乳、キノコなどによる内部被曝が原因とされております。

日本は、昆布や海藻を食べているので放射性ヨウ素を取り込まず、それ程影響は無いという楽観論もありますが、チェルノブイリよりも福島県の方が、人口密度が圧倒的に高いので、そんなに甘くないと考えております。

また、放射性セシウムの拡散状況は、半減期が長いため大分明らかになりましたが、放射性ヨウ素については、半減期が短く、セシウムの大量放出時期とも異なるため、どのような挙動で拡散したのか、現時点では明らかになっておりません。

NHKの特番で、南関東に相当、放射性ヨウ素が拡散していたという情報もあり、被害は福島だけに留まるとは思えません。現在、甲状腺ガンの検査をしているのは、あくまで、福島県民のみです。

原発事故から26年が過ぎた今でも、甲状腺ガンは発症している人が居るそうです。甲状腺ガンの発症には、放射性ヨウ素だけでなく、放射性セシウムの内部被曝も起因しているのでは無いかという、ウクライナの医師の発言もあります。

可能な限り「子供には放射能を身体に取り込ませない」ようにすることを提言させて頂くことで、締めさせて頂きます。

回答者：softan01 (質問から1日後)
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