やらなきゃいけない、やった方がいいとは言え、消費税増税と同じで、今のご時世では難しいでしょうね。
バブル期なら不満も少なかったでしょうから、そのころにやるべきだったでしょうね。
端的に言うなら、車が無くても生活できる環境の人と、1人1台無いと生活していけない環境の人では、完全に意見が分かれると思います。
そして、1人1台必要な環境というのは、概して金回りの悪い地域になるでしょう。
「その台数が多いから税収増の効果が大きい」
それは事実でしょう。
しかし、ワーキングプアの関連するエリアが重なったとすると、極めて生活への打撃が大きくなります。
世の中、大きな変化は負の影響を伴うことがありますので、漸増政策にした方がスムーズであり、修正が容易ではないかと思います。
まぁこれは税金の話ですが、ここまで言われると「規格の公平性」を言わねばならないでしょうね。
大きくは全幅1475mmに代表されていますが、64馬力規制とか。
軽自動車のバランスを崩し、燃費をコンパクトカーより悪化させているのがこの64馬力規制とも言われています。
一時期、2気筒から4気筒へとマルチ化して来たのが、一転して3気筒に逆戻りしてしまったのも、最上でこの64馬力規制があるために下を順次下げねばならず、軽トータルの設計にも歪みを生じさせた感があります。
(トータルバランスが違いますので一概に言えませんが、輸出用の600ccバイクは100馬力オーバーなのですから)
税制改革を行うなら、あまり表立って言われていないこの点を抜きに出来ないのですが、これを言い出すと今度はコンパクトカーの立場がスペック的に危うくなるというかその上の小型普通車とのすみ分けが曖昧にもなる、かつ軽自動車の加給器仕様がコンパクトカーよりもかなり高価(150万円前後)である事実からすると、非常に利益率がいいところ、これが売れるのは維持費が安いことによる訳で、それが無くなれば全く販売が成り立たなくなる(コスト構造を変えないとダメ)ために、結局誰も何も言い出さないというのが現状なのではないかという気がしています。
とにかく、単純に税金だけでは割り切れないでしょうね。
携帯キャリアのビジネスモデルを無視というか知りもしない総務省が「SIMフリーやれ!」と言うのと同じだと思います。
===補足===
誤字、5W1H曖昧で誤解があるといけませんので、厳密な問答は止めにして、
> めちゃ燃費の悪いTurbo
乗り方次第でそんなことはありません。
うちのは普通車と張り合う走りで15~16km/l、最大では19km/lです。
この様にシビアになってしまったのも64馬力規制でバランスを崩させられたことが影響しているところがあります。
(回転で稼がず排気量で稼いだ形は、たとえば550cc→660ccで燃費対策するとすればそれに合わせてその比で回転を落としはするものの、そもそもトップ馬力が同じでは排気量アップは無駄になる)
無理やりバランスを崩している中でまじめにミラーサイクルを考えても意味が無いのでやらないということもあると思います。
それを言い出すと、昔リッターカーシャレードディーゼルターボは、25km/l前後行っていました。
今では影をひそめていますが、軽油でそんなに食わない車が出ていたら税収が激減するので止めさせたところがあるのだと思います。
さらに少々飛躍しますが、エコでハイブリッドと言いますが、所詮原燃料はガソリンで走って倍程度。
たとえばエコと言ってもEVならかなり事情が違います。
車両にまつわる税制も未整備ですが、電機使用量にどう課税するかも未整備です。
「深夜電力でランニングコストは安い」とは、ある意味「脱税」ですので、そんな運用が全面的に許されるはずがありません。
そう考えると、プリウスは上手い具合にまんまとトヨタと政界で「エコ」と「ビジネス」を両立させたものと考えられます。
EVにしても、トヨタがやる気になればできるところ、敢えてやらず、やってもほとんど影響の無い三菱やスバルがそれこ高価な軽で実用化の切り口を模索しているのは、「何をかいわんや」だと思います。
とにかく、暫定ガソリン税期限切れ復活時の慌て様を見ても明らかな様に、物事には様々な経緯があって、脈絡の無い急激な変化は一面で良い様に見えても、受け皿を充分に考えないと思わぬ落とし穴がある場合があると思います。
私自身、赤字国債、赤字地方債の対策は急務だと思いますので、何とかしなければとは思いますが、本件も関連を綿密に調査して、是正するなら是正するで、きちんとした抜けの無い「受け皿」を用意する必要があると思います。