すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 経済・産業

質問

終了

「多国間投資協定」とはどういう事ですか?解かり易く教えて下さい。

  • 質問者:匿名希望
  • 質問日時:2010-03-06 00:00:47
  • 0

回答してくれたみんなへのお礼

質問から40分経過し、充分納得の行く回答が出ましたし、後続の回答が無いようなので、締め切らせて頂きました。ご閲覧戴きました皆様、有難うございました。

多国間投資協定は、国際的な投資の保護、自由化を進めることを目的として、1995年からOECDで討議されてきました。
GATTの自由化原則を、サービス分野、知的所有権、貿易関連投資分野にまで拡大し、国家間の紛争解決メカニズムを導入して拘束力をもたせることによって1995年1月世界貿易機関(WTO)が誕生しました。
自由貿易の強力な推進機関であるWTOにおける交渉で当初、進められようとした包括的な投資の自由化は、インドなどの途上国による強烈な反発によって頓挫し、1995年からOECDの場で1997年を締結を目標に議論されることとなりました。
しかし、各国の利害対立およびNGOなどの反対もあって公式な交渉は打ち切りとなりました。

===補足===
OECD(経済協力開発機構)において、先進29カ国だけで交渉されているモノが「多国間投資協定」です。
アメリカやEU(欧州連合)の多国籍企業が後押しするMAI(多国間投資協定)は「国際投資の自由化」をめざしており、多国籍企業により大きな「自由」と「権限」を与えるものです。
MAI(多国間投資協定)は海外に進出している日本の大企業にとっても都合の良い協定ですが、この協定によって、社会的弱者や途上国の人々の生活は、一握りの多国籍企業に押しつぶされてしまいます。
世界規模の大競争に勝つために悪質な労働条件を押しつけ、環境を破壊している企業には、「自由」よりも先に「規制」が必要です。
しかし、MAI(多国間投資協定)が実施されれば、各国政府や自治体は住民の生活を守るための規制や政策を実施できなくなります。

  • 回答者:匿名希望 (質問から4分後)
  • 3
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

ご回答有難うございました。非常に解かり易く助かりました。是非、またのご回答お待ちしています。本日は、誠に有難うございました。お休みなさい。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る