お笑いに笑えます!
後半の「広告代理店とテレビ局が儲けている」のくだりは、まあ当たっていますが、前半の展開が無茶苦茶ですね。
>「国際舞台における日本人のユーモアは、ひいきめにみたって貧弱である。」
クレヨンしんちゃんなどの日本のギャグアニメが海外でウケていますし、貧弱なのは「ユーモア」ではなく「言葉の壁」以外の何物でもない気がします。
それを
>「言葉の問題? あるいはそうかもしれない。」
で煙に巻いて、次の自論へ移行していくのはどうかと…
>実のところは経済的理由。 「お笑いは安上がり」なのだ。
これも正確ではない。
不況前にドリフやひょうきん族が爆発的人気を博して長く続いた事実はどう説明するのだろう?
テレビ局は経済的とかいう理由だけで番組を作りませんし、需要と供給のバランスが取れない番組は打ち切りになります。
最近のバラエティの傾向として、「話の得意な芸人を使ったトーク番組」や「ギャラの安い若手芸人を使ったネタ番組」が安上がりというのは事実で、志村けんは制作費の削減でトーク主体の番組が増えすぎていることを嘆いています。
また、以前はグルメ・旅番組が比較的安価な製作費で必ず視聴率を取れるという神話がありましたが、現在はネットに奪われて数字が奮わないと言われています。
ネットの普及によってテレビが得意とする分野が狭まった結果、バラエティ番組が割合的に増えたのだと思います。
経済的理由だけではありません。
テレビに求めるものとネットに求めるものの棲み分けにより、需要と供給のバランスが変化したと考える方が自然。
それに、第○次お笑いブームと言うように、お笑いブームは定期的に訪れています。
今はブームが長く続いているだけで、需要が無くなる日も来ます。
そして、芸人が安上がりだから氾濫しているというのも間違い。
それはネタ番組に限ってのこと。
制作費の問題でトーク主体の安上がりな番組が増えた結果、歌手やアイドルや俳優だけで面白いトークを展開するのは難しいため、しゃべりの上手い芸人が起用されやすいというだけ。
しかも、そういう芸人のギャラは全然安くない。
お笑いを低俗とかって書いてますが、ドリフなんかの方がよっぽど稚拙で低俗だった気がします。
で、個人的には今のお笑い番組の中でも青田買いした若手が放送作家やプロデューサーの作った(手を加えた)ネタを演じるネタ番組は笑えないことが多いです。
が、中堅以上の芸人が出演するトーク主体のお笑い番組は比較的笑います。