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質問

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秋ですね。秋の味覚をお題にあなたのうんちく教えてください。

ベストはながなが~と書いてくださった方に送りたいと思います。

  • 質問者:短文でも◎だけどね
  • 質問日時:2009-09-16 15:31:16
  • 1

目に青葉山ほととぎす初鰹
などと読まれているので旬は初夏と思われがちの鰹ですが、やはり美味いのは今時の戻り鰹ですね。
初鰹は初物を珍重した江戸時代の風習でそれこそ目玉が飛び出るほどの高値で競り落とされたため船で競って江戸まで届けたとのことです。かつてインドからの茶葉をイギリスに届けたティークリッパー(有名なのはカティーサーク号とかサーモピレー号)の話にちょっと似ており、ロンドンっ子と江戸っ子の共通点を見つけてちょっと嬉しくなったものです。話を戻しますと、初物はなんというか夏への前哨戦でけだるい春から活気の出てくる時期のことですから、確かに「お、鰹かい、いいねぇ」と文句も言わずに頂きたいものですが、実のところ、味わいとしては大して美味くないです。
戻りガツオというのは、土佐のあたりから黒潮にのって北上を続け、アリューシャン列島の北方までいった鰹が今度は南下してきて日本近海で水揚げされるものです。
まずは姿。鰹独特の筋の入った魚体が、丸太ん棒のようにパンパンに張りつめて、今ならさしずめメタボかといわんばかりに脂が乗っています。腹を裂いて胸鰭の付け根からえら蓋にそって出刃を入れ、頭と内臓を一まとめに落としたら腹側から背骨の脇に包丁を入れて背びれの両脇にも切れ込みを入れてからそのまま尾の方に向かって引いていくと綺麗に3枚におろせます。
さてここからがお楽しみ。
皮を引くのですが、出刃包丁でもいいくらいに5mmくらいの白い層が皮のすぐ下に見えます。そこに包丁をすっと差し込み皮をまな板に押し当てるようにしながら皮の方を引っ張ると、ストッキングを脱がせるがごとくにするするっと綺麗に引けます。初ガツオにはない薄桃色の脂の乗った身がそこに現れますが、大きいものだと一気に皮がひけないので5枚おろしにしてから引いた方がいいかもしれません。腹の身は銀に黒筋をのこして、それこそメタボの内臓脂肪の膜一枚を引くようにしてもいいでしょう。
あとはオモムロに刺身包丁で身を引いて、もりつけましょうね。
戻りガツオはたたきにしようとすると脂が落ちて引火しますので、是非是非お刺身で召し上がってください。食べきれそうにないときは、背の身の皮を引かずに炭火であぶって一気に氷水で締めると美味しいたたきの出来上がりです。
お刺身は、生姜や大葉も美味しいのですが、ちょっとにんにくを入れてあげるとこれまた甘くてとてもうま味が引き立ちます。
そして酒。戻り鰹の濃厚な味に負けないで喧嘩しない素直な酒がよいのですが、なかなかそういうのには巡り合えません。
私が知っているなかでは、富山の銀嶺立山の純米吟醸なんかがお勧めです。臭みを消しながら脂を包み込み炊きたてご飯の甘みにも似た上品な味わいで戻り鰹の味を抽出してくれます。
残念ながら今年は鰹がいまいちで高いですね。
そういう時は脂の乗りも良くないので、関東ならもう一声待って豊漁の秋刀魚にいきたいところですが、長くなってまいりましたのでこの辺で失礼いたします。

  • 回答者:をやぢ (質問から9時間後)
  • 1
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すご~い!

でも、かつおとかマグロのお刺身は苦手です~^m^

でも、読むだけなら美味しそうです~^U^

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「うなぎ」、でしょうか。

※「晩秋のうなぎは旨い」と言います。

一般にうなぎというと夏のイメージが強いと思いますが、
本当においしいのは寒い冬を越す為に栄養を蓄えた(油ののったうなぎ)うなぎです。

以上の理由から晩秋、冬も近い時期にうなぎを食べに行こうと毎年計画するのですが、
寒いのでラーメンになります。

※長文、無理そうなのでベストはあきらめます(;´・`)

  • 回答者:noname (質問から4時間後)
  • 1
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勉強になります^^

松茸
神戸時代には三田の山でざるに一杯取った昔の思い出
広島に来てから中心部から少し離れた山に仲間と見つけに行った独身時代
結婚して郊外の山間部に家を建て、庭に「松茸」が生えると会社で評判
毎年シーズンになると、地元の人から食べられ無いほどの差し入れ
 差し入れが無くなった時には、山が荒れて生えなくなっていた
下刈りの手間と間伐材の処理に困り下刈りをしなくなった
 日当たりと風通しが悪くなり、松茸はいずこへ
年に数回 紙の様なスライスが入った土瓶蒸にやっと出会える
 少し厚みがあるので聞くと「カナダ産」「韓国産」
やはり「日本産」 でも一本一万円では手も出ない
「しめじ」で我慢 「匂い松茸・味しめじ」

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きのこつながりで・・今時期は落葉キノコがたべたいです。

20年前に松茸狩りに職場で行きました。最初に数箇所生えており、それを女性社員が取り、自由に捜してよいと言われましたが、女性社員へは案内のおじさんが1人1本は取れる場所へ案内してくれました。男性で、見つけたのは私のみでした。
松茸のすき焼き、松茸ご飯がついて、1万5千円/人でした。バスは、こちらがチャーターして、その値段でした。取りたての松茸の歯ごたえ、味、香りは、1万5千円の値打ちありました。それ以来、国産松茸に出会っていません。

===補足===
コメント有難うございます。
それまでは、貰い物の貰い物でしたので、新鮮な松茸は、初めて食べて吃驚でした。
当時で、大きな形の良い物は、1本で1万円です。
一寸、手が出ません。
昭和30年代のTVを見ると、土筆のように生えており、りんご箱へ詰め込むのに、長靴で押し込んでいました。

  • 回答者:匿名 (質問から31分後)
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値打ちあり~凄い!

一度はまともなマツタケ食べてみたいですけどね~。

補足ありがとうございます。昔は長靴で・・なんて沢山生えていたんですね。
良き日本の頃かしら。一生に一度でいいから1万のマツタケ拝んでみたいです。

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