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「負けずぎらい」という言葉は、「負けず」つまり「負けない」のが嫌いなのに、なぜ負けるのが嫌いという意味で使われているのですか?

  • 質問者:カン
  • 質問日時:2009-08-22 17:09:15
  • 0

「大野晋の日本語相談」(朝日文芸文庫)には以下のように書いてありました。

否定の「ず」ではなく、今も中部地方を中心に関東の一部や島根県に残っている
「意志や推量の"ず"」だというのです。

例として

・「寝ズ」(寝よう)静岡県
・「花ア見ズ」(花を見よう)山梨県
・「寒カラズ」(寒いだろう)岐阜県

意志と推量の「ズ」は江戸時代にも使われていて、

「すいた男に添はずとおもひきはめ」(東海道中膝栗毛)

これは「添わせようと思い」の意味だそうです。

さらに室町・院政時代にまでさかのぼると、

“ムトス→ムズ→ウズ→ズ”

というふうに変化してきて江戸時代に成立した「ズ」が今も方言に残り、
負けず嫌い」という形になったと指摘しています。

ここから考えると、「負けずぎらい」の「ズ」は、
「負けよう嫌い」「負けるだろうと思うことが嫌い」という意味なんだそうです。

  • 回答者:匿名 (質問から8分後)
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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昔は「負け嫌い」だったのに、「負けじ魂」などと混ざったという説が有力のようですね。
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0426.html

  • 回答者:検索君 (質問から5分後)
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参考になりました。回答ありがとうございました。

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