食事をするとそれらはブドウ糖に変換され血液中を循環します。
この血液中のブドウ糖量を血糖値と呼びます。
血糖値が一定の値を超えるとインシュリンが分泌され血液中のブドウ糖を肝臓、筋肉、脂肪へと送り込む事で血糖値を下げます。
これが脂肪の育つメカニズムです。
ここからいくつかのアンチメカニズムが浮かびます。
1.摂取カロリーが一定であるなら食事回数は多い方が良い。
人間は今この瞬間に必要なだけのブドウ糖しか血液中には留めておきません。
ですから、適時少量ずつ摂取すれば脂肪は育たないという事になります。
2.食事前の血糖値はより低い方が良い。
1日3食と仮定した場合、夕食~朝食間が最も長い空白を持てます。
という事は当然、朝食前の血糖値が最も低いという事になりますね。
ですから、朝食は1日で最も太り難い食事という事になります。
3.ブドウ糖への変換タイミングはズレてる方が良い。
例えば、ご飯だけの食事をすれば、これがブドウ糖へと変換されるタイミングは同一です。
という事は、食べただけ全部同時にブドウ糖へと変換され血液に流れ込むわけです。
どうでしょう?ある一定時間の血糖値が急上昇するイメージが湧くかと思います。
これを、雑穀にすると、各穀物毎に消化吸収のタイミングが変わります。
雑穀+お肉+野菜にするなら、更に広範囲にタイミングはズレるでしょう。
ブドウ糖への変換タイミングがズレるという事は、血糖値の上昇が穏やかになるという事を意味します。
分かりやすく結論
1.1日の摂取カロリーを固定する。
2.1日3食を定期的に取る。
3.朝食はしっかり取る。
4.沢山の食材を食べるようにする。
5.糖質、タンパク質、脂質をバランス良く取る。
あれ?なんか普通に常識的な食習慣じゃね?って感じですが、実は普通こそが最良の食習慣なんです。
質問の回答としては、きちんと血糖値を管理しながらであれば2食や1食にする事も不可能ではないでしょう。
ただし、食事回数を減らすほど摂取可能なカロリーは減っていきます。
3食1800kcalを2食1500kcalにしても意味はなく、1食分丸ごと引いて1200kcalにするくらいのつもりが必要かと思います。
あと私自身が十分に理解できてないんであえて書きませんでしたが、人間は飢餓状態に入るとモードが切り替わるという話があります。
栄養が足りない!?→筋肉を捨ててしまえ!→代謝を落とせ!→余剰はできるだけ蓄えておけ!
といった具合に、人間は飢餓を感知すると省エネモードに入って太りやすい体へと体質改善を行うそうです。
どの程度の飢餓状態でそうなるのかよく分からないんで何とも言えないんですが、その点を考慮するなら、食事回数を減らして摂取カロリーを減らすというのは良くない気がします。