舞台照明家です。
コンサートや演劇、イベントなどの演出照明のデザインや施工、本番中の操作などをやっています。
最近はお芝居の仕事が多いですね。
仕事は大好きです。
やりがいもありますし、自分の性分にもあっていてやっていて楽しいです。
ただ、他人には絶対に勧めません。
まず拘束時間が長くてそのうえ収入もけっして高くありません。
小規模な会社が多い上に経営も安定していないので、どうしても全体的な労働条件は悪くなりがちです。
仕事内容もけっして華やかなものではなく、むしろ地味で大変なことの多い仕事です。危険な場所での作業が多いし、時間が限られた中で作業することがほとんどなので安全管理もおろそかになりがちです。
実際に、5年に一人くらいは同業者が作業中の事故でなくなっています。
新人の頃は毎日怒られてばっかりだし、上に立てば今度は本番へのプレッシャーや作業の進行状況に頭を痛める毎日です。
ちょっとめずらしいしごとなので、よく若い人からこの仕事に就きたいと相談されるのですが、最初は必ず止めます。
その人の持っているイメージとは絶対に違っているので。
仕事の悪い条件を納得した上で、それでもやりたいと思える人しか続かない仕事ですから。